[GRADE-CPG解説資料-37]
GRADEハンドブックにおけるコストに関する記述の一部が以下です。
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GRADEは、様々な観点からコストについて検討することが望ましいと考える。 対象読者の幅が狭いか広いかに関わらず、資源の影響を含めることを選択したガイドライングループは、自らがとる観点について明示的に示す必要がある。 |
コスト・医療資源活用については、診療ガイドラインがどのような視点で作成されるのかといった視点が重要です。個々の患者と集団に対する推奨は、明らかに異なるということです（BMJ論文）。
GRDEにおける増分費用対効果（ICER）などの形式的経済モデルの考え方については、GRADEハンドブックやGRADE2版を参照していただきたい。
なお、次のような場合は、経済モデルを作成した方がよいかもしれません（GRADEハンドブック）。
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•ガイドライングループに必要な専門知識と資源がある。
•代替可能な管理戦略によって消費される資源量が大きく異なるために、介入の正味の利益が増分コストに見合うかどうかにかなりの不確実性がある。
•資源の消費量に関する入手可能なエビデンスの質が高く、徹底した経済モデルが意思決定に寄与する可能性が高い。
•介入を実施するためには、新しい施設の構築や高額な新機器の購入などといった、大規模な設備投資が必要である。
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本ブログでの参考記事
■増分費用効果（ICER: incremental cost-effectiveness ratio）
■トルネード図と費用効果受容曲線（CEAC）
■Economic Evidence profile
今回の仮想シナリオ（トリプルX）においては、CPG作成視点が”個々の患者”であることから、患者負担のコストという意味になります。
具体的には、Triple-Xの薬剤コストを、アスピリンの約5倍、ワルファリンの約3倍、心房細動患者に使用されるNOACの約1/4とします。つまり、毎月の自己負担費用として、（3割負担では）およそ1000円です。
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